コーポレート・スローガン

「無感情な進歩」などはあり得ません。何故なら、感情こそが人を、組織を正しく導くベクトルでなくてはならないからです。ただし、感情とは非常に脆く危うく、移ろいやすいものであることを先ず理解しなければなりません。私たちはたった一分前の感情すら、正しく思い出すことは至難です。それは、自分の正しい欲求を理解することへの難しさにもつながります。客観的に、鋭く冷静に、知識と経験をもって自らの感情と向き合い、洞察する力を身につけなければなりません。一見すると感情とは真逆の力が、成長、発展、進歩には必要であり、感情を理解してこそ初めて遊び心に溢れたクリエイティブな発想が生まれます。

以上を、私たちはコンサルティングファームにとって最も重要なナラティブだと考えています。これをなくして人や組織に正しい提案をすることは不可能だからです。Webの世界は理路整然とならぶ記号の連続で成り立っていて、そこに感情などは介在しないもののように思えます。しかし、だからこそ設計者である私たちは正しい感情でそれらを取り扱い、時代や世界という掴み取りにくいものをとらえ、分析、照合し、クライアントのために正しいベクトルを創り出します。その作業の過程では必ず困惑や葛藤が生まれ、月下推敲のごとく試行錯誤が繰り返されますが、「正しい課題」を導き出し、正しい方向へと連れていき、正しい姿を表す手助けをすることこそが、私たちの真の価値だと考えています。